【新聞掲載記事】密閉容器の新工場稼働に(日刊工業新聞 平成30年11月27日)
ヨシダ 医療機器・エネ向け拡大
【水戸】ヨシダ(水戸市、吉田陽子社長、029・297・1005)は、密閉容器「グローブボックス」を製造する第2工場を稼働した。大型設備用機材向けの加工環境を整えたことで、年間生産能力は従来の2機から最大8機になる。総投資額は16億円。既存の原子力分野を強化するとともに、医療機器やエネルギー関係の市場拡大を狙う。5年以内に売上高10憶円を目指す。
第2工場の敷地面積は1万4000平方メートル、延べ床面積は4500平方メートル。上限30トンの運搬可能なクレーンを導入した。従来は上限5トンだった。新規導入した門型マシニングセンター(MC)は県内最大クラスで、加工可能サイズは最大で幅3100ミリ×長さ8000ミリ×高さ1965ミリメートル。事業所機能も第2工場に移転した。
同社は設計・機械加工・製缶溶接を一貫して手がける。高精度な大型機械加工・製缶製造が強み。主力のグローブボックスの累計販売台数は500機に上る。
「これまで現場が手狭でできなかった事業にも着手できるようになる。県内を中心に製缶溶接関連の協力会社を増やしたい」(米川周佑取締役業務副本部長)としている。